オンラインデータ連携基盤個別業務アプリケーション
横浜銀行様と共同開発した、実装済金融機関業務アプリケーションをひな形提供いたします。
カスタマイズや機能追加/削除により、各行の業務仕様にあわせて利用いただくことが可能です。
1.サービス概要
横浜銀行様ではオンラインデータ連携基盤を活用し、現在までに「住所変更等の諸届」や「各種口座開設」、「融資のレコメンド・申込」、「当座貸越申込」など、個人・法人顧客問わず20以上の顧客サービスを開発・提供しておられます。 (※開発中のものを含む件数です) これらのサービスを実現する、横浜銀行様の事務フローを実装し、サービス提供実績のある業務アプリケーションをひな形提供します。 個別業務アプリケーションは、オンラインデータ連携基盤上で動作し、任意のベンダが提供するフロントサービスからデータを受け取り、行内事務へと連動し、自動処理することを可能とします。 バックエンドのシステムやサービスとの連携も疎結合化されており、各行個別のシステムやベンダ、外部サービスと接続して事務を組み立てることが可能です。 導入を希望される各金融機関様にて、現在の事務やシステム構成を踏まえ、カスタマイズして利用いただくことで、単一事務の自動化はもちろん、バックエンド事務の統一などといった事務効率化に役立てていただけます。 (横浜銀行様においては、たとえば住所変更業務にて年間約8,600時間の業務量削減実績があります。)
2.業務機能ラインナップ
実装済みの業務アプリケーションの一部について、以下の一覧に示します。(※チャネル、サービス、業務、機能など、記載の粒度は異なります)
一覧にないもの、各サービスの詳細につきましては個別にお問い合わせください。
アプリケーション名 | 概要 |
---|---|
はまPayキャッシュアウト | 券売機等でQRコードを読み取り、普通預金口座からの現金引出を可能とするサービス。 (※東急電鉄券売機を使用したサービスは2021/9/30にサービス終了) 生体認証や暗証番号認証などを経て出金取引を実行可能とする。 |
Web諸届事項変更 | 横浜銀行HPからの申込みにて、本人確認を伴う住所変更及び電話番号変更を実現するサービス。 |
バンクカード申込 (渉外タブレット提供) |
渉外担当行員による対面サポートの元でバンクカード申込を可能とするサービス。 |
FATF | 各種チャネルからの口座開設時に入力された情報を連携し、機械的チェック、リスク管理部門による承認ワークフローへの連携を行う |
キャリア認証 (docomo) |
他の業務にて用いる本人確認手段として、携帯電話キャリアによる本人認証補助機能を組み込むもの。 キャリア契約情報と口座情報のマッチングを行うことで本人認証を行う。 (現状docomoユーザのお客様に限定したサービスだが。対象キャリア拡大に向け、対応中。) |
投信口座開設サービス | 外部のサービスによる口座開設申込手続きにおいて、従来行員にて実施していた勘定系保有情報の照会、チェック、ステータス更新を自動で行い、後続処理へと連携するもの。 |
レコメンド融資 (法人Web) |
法人向け無料Webサービス「ビジネスコネクト」において、融資レコメンド情報をOne to Oneメッセージ表示し、Webから証書貸付実行を可能とするもの。 |
法人IB申込 (法人Web) |
法人向け無料Webサービス「ビジネスコネクト」から、有料法人IBサービスへの契約変更、登録口座の変更などを可能とする。 |
店頭タブレット | 店頭設置型タブレットから、オンラインデータ連携基盤上に構築した各種APIを呼出すことで各種手続きを実現。 以下のような機能を実装済であり、現在も継続的に機能拡充中。 普通預金口座開設、定期預金口座開設・預入、積立定期預金口座開設、諸届事項変更(住所・電話番号変更) 定期・積定支払、バンクカード新規・追加申込、諸届事項変更(氏名変更)、相続関連手続 |
外国送金受付 | IB等による認証後、Web画面での仕向送金の依頼書作成を可能とする。 作成した依頼書は窓口に持参いただき、後続事務を継続、仕向送金を実行する。 |
教育預金Web受付 | 領収書等のWebアップロードに受付を可能とし、集中センタのPC画面上で書類確認などの事前事務を行うもの。 |
Web口座開設 | 申込サービスからデータを受信し、バックエンド事務における受付可否チェックや勘定系取引を自動実行することで効率化を行い、口座開設のリードタイムを短縮するもの。 |
Web当貸・当貸ロールオーバ | 法人向け無料Webサービス「ビジネスコネクト」から、当座貸越の新規実行、および書換え(ロールオーバ)操作を可能とするもの。 |
本人確認プラットフォーム連携 | 外部本人確認プラットフォームサービスとのAPI連携により、銀行が保有する本人確認済の顧客情報を外部に提供することを可能とするもの。他業務にて開発済のAPIを組み合わせて利用することで、開発コストと工期の大幅な圧縮を実現。 |
Webサイトからの外貨普通預金のスイング契約締結・解除 | webチャネルから顧客口座照会やスイング契約の勘定系APIを実行可能とし、外貨普通預金への自動積立サービスを申込可能とするもの。 |
特別給付金等の振込不能処理自動化 | コロナ特別給付金に付随して発生した、振込不能明細事後処理・受付照合状況確認などの事務の自動化を実現するもの。3週間という短期間での提供を実現。 |
業務サポートオフィスにおける為替取引自動化 | 従来、営業店で実施していた為替取引不能明細の後処理事務について、集中センタから他店の事後処理オペレーションを実行可能とし、事務集中対象を拡大するもの。 |
はまPayゼロ手数料対応 | 行員画面からアップロードされたCSVファイルの内容に基づいて勘定系取引を自動実行。顧客や口座等の状態確認、契約状態等更新などを自動実行するもの。 |
3.業務機能概要サンプル「web口座開設」
サービスアプリおよび外部サービスにて本人確認済の申込情報をオンラインデータ連携基盤に連携。行内規定の各種チェック処理、申込受付処理をデータ連携基盤上で自動実行します。 行内/外部システムと連携して銀行個別のチェック処理を実施後に、行員UI画面から目視チェックを含む承認ワークフローを実行。すべてのチェックをパスした後に勘定系取引を実行します。 従来と同等以上のチェック処理をペーパレスかつスピーディーに実現し、口座開設に係る事務稼働およびリードタイム約50%の削減を実現しています。
【参考URL】
ニュースリリース:「横浜銀行と開発した業務アプリケーションの他行提供について」
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2021/012801/